アウトサイダー三部作の第二部は、昭和三十年の田舎町で起こる殺人事件や誘拐事件を扱った探偵小説になっています。
横溝正史の「八つ墓村」や「悪魔が来りて笛を吹く」を書いていた同時期に、子供向けに少年探偵小説を書いておられました。本作は推理小説というよりも、そちらをイメージしていただければよいかと思います。
アウトサイダーと同じ様にこちらも暗いです。三作目の「火焔」はSF・ハードボイルド小説に仕上げていますので若干明るいですが、全体的にこの三部作は部外者や疎外者といったアウトロー的な人物をテーマにして書きました。