2019年7月19日金曜日

獺祭必至

  このブログを進めてから次第に変わってきた事があります。
  単に出版する小説の宣伝をしたりイベントの予告をしたりしているうちに、同じような活動をされている方のヒントのようなものが何か発信出来ればと思いはじめたことです。
  最初に出版を決めてから、それがなんとか形になって今度はイベントにも参加します。この先他にも別の活動を行うことになるかも知れません。
  自分の場合、ネット上の情報を沢山読んだのが一番参考になりました。特にブースの準備について、小道具類の用意や自作出来るもののヒントが沢山ありまして、私も何かそういった形で協力したいと思ったのがはじまりでした。

  SNS等でそういった工夫をされてる方、悩んでおられる方、またはモチベーションの向上に利用されている方、同好の士を捜しておられる方などいろんな目的を持って投稿や勧誘されていますね。
  私も当初はそういった方々との交流を考えてみようかとしましたが、なかなか良い相手やグループは見つかりません。
  元々作家とは一人で終始出来る仕事なので、今まで一度も創作活動に悩んだりスランプに陥った事が無いのです。
  だから個人的な繋がりはあまり求めていませんし、だからといってサークルに参加する事も時間的に不可能だろうと思います。
  私は作家活動とは別にもう一つ別の仕事を持っていて、そちらが主な生活の糧になっています。今の段階ではここでそれを詳しく述べる事はしませんが、本格的に取り組んでいる仕事です。なのでサークルに参加して作品を提供する時間を作るのはどうしても無理なのです。その時間があれば自分の作品を可能な限り進めたいと思ってしまうからです。

  さて、タイトルに挙げた獺祭必至。獺祭とはカワウソが自分の巣に物を溜め込む性質がある事を指しています。必至とはつまり、そうせざるを得ないという意味です。
  溜め込む性質。これが今の私の状態にぴったりなので題名にしました。
  もう長いこと無名の作家として活動を続けているので、いざ出版となって自分の作品を発行してしまうと手元に原稿が残りません。
  それがたまらなく不安感を煽るのです。今までずっと未発表作品の原稿が手元にいくつもあったので、それを発行してしまうと何も無いように感じるのです。この悩みはもしかすると私だけかも知れませんが。
 どこかの出版社と契約したり、〆切作品がある訳では無いので、普段から自由に執筆活動をしています。私に大したスランプが無いのはそういった制約が無いからでしょう。
  〆切など存在しませんが、先程説明したような理由でいつも手元に未発表作があるような状態にしています。
  今現在9月発行予定の詩集を最終校正しています。もう間も無く終えるでしょう。そして来年1月発行予定の新作、アンフォゲッタブル ファィアの原稿が完成して校正している段階です。そして今書いているのは来年5月発行予定の9代クランの負の遺産、これは初のファンタジー作品になっています。
  このような形で先の作品を常に書いている現状です。